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2014年10月

2014年10月 9日 (木)

薪ストーブ

先日、ホームセンターへ行って薪ストーブを見かけた。
「上で調理も出来るんだ〜」と買い物に一緒に行った母とつぶやく。前からテレビとかで見て気になっていた。
いいなあと思う。思いながらも、今の家では置けないなと少々落胆した。
薪ストーブを置けるだけの土間が無いからだ。というより全然ない。

今の家を建てる前は築百年の家で土間は有り余るほどあった。へたすると家の半分が土間だった。
それをどうにかリフォームしてフローリングの部屋などに変えた。となり近所どこでも同じようなものだった。

そして前の家では、台所のことを“かまや”と呼んでいた。そのかまやには子供の頃にはかまどがドーンと一番いい場所にあって現役で活躍していた。もちろんガスはあったし、ご飯はガスの炊飯器で炊いていた。けど、赤飯を作ったり、もちを作る時のもち米を蒸したり大活躍だった。

かまどのすぐ近くには五右衛門風呂を燃やす焚き口があった。五右衛門風呂は戸外で焚いている家もあったが、うちは家の中から焚けるようになっていた。
かまどはいつも使うわけではないけれど、お風呂は毎日焚くので冬になると焼き芋を作ったり、豆炭を入れて焼き、あんかに入れたりした。
その五右衛門風呂の焚き口は暖かく、家族には人気の場所であやとりも編み物も、そこで母に教わった。

そんな暮らしが小学生の間続いた。その頃の私はもっと近代的な暮らしにあこがれていた。「土間なんてとんでもない」そう思っていた。
中学生になると土間はほとんど『部屋』に変わり、近代的な台所と風呂場が出現した。私は単純に喜んだ。

でも、年齢を重ねるにつれ、あれは別の意味で贅沢な暮らしだったのかも知れないと思う。
そして、その頃は節約していたつもりはないけれど、今のこの時代から見れば究極の節約とエコ生活をしていたのかも知れない。

そして、薪ストーブは我が家に来ることはないのだろうなと、しみじみと思う。